うちのこと相談室 ~アナタの素朴な疑問を解決!~
70代:男性からのファイナンシャルプランニングのご相談
「介護にかかる費用はどれくらい?」
私は、今年70歳になります。同じ年齢の妻と二人暮らしです。
娘がいますが、嫁いでいてすぐに会えるところには住んでいません。
現在は、他人のお世話を必要としていません。ですが、健康面でも徐々に衰えを感じていて介護が必要になってくると思います。
自宅で介護が難しい場合、施設にはいることも考えています。
費用面でどのくらいかかるのかも気になります。
生活するだけのお金はありますので、介護にかかるお金がどのくらいなのか教えてください。
ファイナンシャルプランナーによる「介護にかかる費用」のお答え
介護にかかるお金は予測しにくいため、不安に感じている人は多いでしょう。
生命保険文化センターの「平成27年度の全国実態調査」によれば月々にかかった費用(公的介護保険の自己負担含む)の平均は1ヵ月あたり7.9万円、介護期間は59.1ヵ月(4年9ヵ月)となっています。
ここから介護に必要な金額を計算すると、7.9万円×59.1ヵ月=466.1万円。これに初期費用が100万円近くかかるため、500万円以上必要なことがわかります。また、状況によっては、病気で医療費が多く必要になる、施設に入る、期間が10年以上続くということであれば、この金額より多くかかることも考えられます。有料老人ホームに入る場合、1000万円以上かかる可能性もあります。
なお、自宅介護と施設入所での費用は大きく違い、大まかな金額としては、自宅介護の場合月4万円、施設入所の場合は月15万円かかります。
介護は急に必要になることもありますので、どれくらいかかるのか知っておきましょう。
お答えいただいたのは、ファイナンシャルプランナーのプロ!
〈社 名〉 ONE’S LIFE
〈名 前〉 万久 弘子
〈職 種〉 ファイナンシャルプランナー
〈資 格〉 CFP(国際ライセンス)
〈自己紹介・実績〉 生活に関するお金について、講演や相談業務を行っている。個人から収支・負債・家族構成・資産状況などの情報を受け、それを基に住居・教育・老後など将来のライフプランニングに即した資金計画やアドバイスを行う。
50代:男性からの相続についてのご相談
「親の死後、相続の進め方はどうする?」
お父様を亡された長男Aさんが相談に来られました。
お母様は7年前に他界されています。
Aさんが銀行にお父様の預金口座の解約に行った時のことです。
亡くなられた方の預金口座は凍結し、解約するには、相続人全員の承諾が必要となります。
銀行窓口に戸籍謄本一式を提出して書類を確認してもらうと、なんと、お父様には先妻さんがいてその間に子供さんがいるとのこと。
Aさんに姉がいた事実を初めて知った訳です。
ずっと一人っ子だと思っていたAさんは動揺を隠せないまま相談に来られたとのことです。
会ったことも聞いたこともない姉、一体どこに住んでいるのかも分かりません。
どのように相続をすすめていけばいいのか分からないのですが、どうしたらいいのでしょうか?
相続診断士による「相続の進め方」のお答え
まずは戸籍を取得して、相続人の確定から始めます。
Aさんの姉は、たまたま隣の市に住んでいることが判明しました。
遺産は預金が他に3か所、不動産も土地3筆、家屋2棟。
遺産分けは、相続人全員で話し合う必要がありますが、Aさんは最初警戒して自分では接触せずに、弁護士などの専門家に任せたいと言っていましたが、近くに住んでいることですし、そもそも敵ではなく、兄弟なのですから、相続を機会にはじめて姉に会える喜びを心をこめて相手に真摯に伝えたらどうかと提案しました。Aさんは悩んだ結果思い切って姉を訪ねてみると、実は姉の方もこれまでずっと一人っ子だと思っていた所、はじめて弟ができたことにすごく喜んでくれたそうです。
このようなケースでは揉め事になったり、対立する事例も多く見られますが、法律やテクニックだけではなく、誠心誠意、真摯に相手に向き合えば円満に解決することもあります。Aさんは現在でも円満に兄弟関係を続けておられます。
お答えいただいたのは、相続診断のプロ!
〈社 名〉 相続手続支援センター福井
〈名 前〉 青木 克博
〈資 格〉 行政書士・相続診断士
〈自己紹介・実績〉 福井県内唯一の相続専門事務所。年間350件以上の相談を受け、豊富な経験と独特のスタイルで相続に向き合う。毎年80件の講演依頼があり相続に対する心構えや終活の周知を通じて笑顔相続実現に向け活動中。
住まい・介護・相続についてのご相談は以下フォームからお申し込みください。